2023年6月、自宅に生えているどくだみを使って「どくだみチンキ」を作りました。
どくだみチンキとは、どくだみをアルコールに漬けることで成分を抽出させたものを指します。
どくだみチンキの材料は、自宅に生えているどくだみとホワイトリカーだけ!
今回は、「どくだみチンキ作り」の様子を紹介したいと思います。
・どくだみチンキって?
2023年6月、自宅に生えているどくだみを使って「どくだみチンキ」を作りました。
皆さんは「どくだみチンキ」をご存知ですか?
わたしが「どくだみチンキ」の存在を知ったのは、昨年の夏なんです。
旅先の温泉街の売店にて、「どくだみエキス」なる商品を発見。
原材料名は、どくだみ、焼酎、グリセリンと記載されていました。
店員さんに聞いてみると、どくだみエキスは“虫刺されや痒みに効く”んだそうです。
うちの夫は虫に刺されやすい体質で、娘達は夏になるとあせもができやすい体質なので、毎年市販の虫刺され薬には大変お世話になっているのです。
「どくだみエキス…、本当に効くのかな?」と、好奇心もあって購入してみることに♪
個人差はあるかもしれませんが、どくだみエキスを使ってみたところ、娘達の虫刺されやあせもにとっても効いたのです!(※我が家の場合ですのであしからず…。)
ネットで検索してみると、どくだみエキスは「どくだみチンキ」とも呼ばれ、自分でも作ることができることが分かりました!(※チンキとは、ハーブや野草をアルコールに漬けることて成分を溶け出させたものの総称)
というわけで、今年は自宅に生えているどくだみを使って「どくだみチンキ」を作ってみることに。
・どくだみの効能
どくだみといえば、独特の青っぽいニオイがありますよね。
このニオイの成分である“脂肪族アルデヒド(デカノイルアルデヒド)”には強い抗菌力があるそう。
なんとデカノイルアルデヒドには、抗生物質として有名なペニシリンよりも強い抗菌作用があるんだとか!
ただし、乾燥させると解毒作用がなくなるそうなので、解毒薬として使う場合には生葉をつかうと良いそうです。
生葉は化膿止めとして使ったり、水虫の殺菌としても使われるそうです。
日本の三大民間薬の一つ.解毒薬として有名で,生の葉を腫れ物に外用するとよく効き,蓄膿症には葉の汁を鼻に挿入する.乾燥すると解毒作用は失効するが,通便,降圧,利尿作用を目的としてドクダミ茶が飲まれる.漢方でもわずかに用いられ,五物解毒湯なの処方にどに配合される.(※熊本大学薬学部のHP「薬草データベース・ドクダミ」より引用)
熊本大学薬学部のホームページにもあったように、どくだみは「十薬」とも言われ、日本の三大民間薬の1つとして数えられています。
そういえば、わたしの祖父も夏になると庭でつんだどくだみを乾燥させ、“どくだみ茶”をヤカンで煮だして飲んでいました!
どくだみチンキやどくだみ茶など、わたしが知らなかっただけで、どくだみは長い間日本人の間で使われてきた民間薬だったのですね。
・どくだみチンキの材料
今回わたしが作ったどくだみチンキの材料は以下の通りです。
- 生のどくだみ
- 果実酒用のホワイトリカー
- 瓶(ジャムの空き瓶)
材料はたったこれだけなんです!
今回使用したどくだみは、自宅で摘んだものです。
ちなみに、どくだみは白い花が咲く梅雨前の時期に摘んであげると、一番効能が良いと言われています。
5~6月はどくだみチンキを作るにはぴったりの季節なんですね。
ほっておくとどんどん増えていく、繁殖力の高いどくだみ…。
どくだみを摘むと庭はキレイになるし、チンキは作れるしで一石二鳥です♪
ホワイトリカーは、自宅にあった果実酒用のものを利用しました。
ホワイトリカーの他にも、ウォッカや焼酎で作ることもできるそうです。
瓶はカビを防ぐため、煮沸やアルコールでキレイに消毒しておきます。
・どくだみチンキの作り方
まずはどくだみを摘んできます。
摘んだ瞬間、独特の刺激臭がしましたがガマンガマン!
お手伝いをしてくれた娘達からは「どくだみ、臭すぎる!」とクレームがきました…。
うちのどくだみは敷地内にはえており、農薬や除草剤なども使っていません。
また、道路にも面しておらず、排気ガスや犬の散歩コースなどの心配もなかった為、水で洗うことはしませんでした。
今回は、葉っぱと花をわけて、それぞれアルコールで漬けてみることに!
こうしてみると、どくだみの白い花ってとってもかわいいです。
瓶の中に葉っぱと花をそれぞれ詰め込み、ひたひたになるまでホワイトリカーを注ぎます。
こちらが、完成したどくだみチンキです♪
作り方もすごく簡単!
あっという間に、どくだみチンキが完成しました。
あとは、毎日瓶をゆすってあげるだけ。
1週間ほどで使えるようになるそうですが、1年ほど置くことで濃厚なチンキができるという情報もありました。
こちらが、半月後のどくだみチンキです。
鮮やかな緑色の葉っぱ&白色の花でしたが、すっかり漬かって、アルコールの液体が茶色っぽくなっていました!
・どくだみチンキの使い方
完成したどくだみチンキ(葉っぱバージョン)は、液体を茶こしでこしてスプレーボトルへ。
これで自家製・虫刺され&かゆみ用スプレーの完成です!
アルコールに漬けると、臭かったどくだみのニオイがすっかりなくなっていました。
以前購入したどくだみエキスの原材料には、どくだみ、焼酎、グリセリンとあったのですが、自宅にはグリセリンがなかった為断念…。
今回はチンキ液をそのままスプレーボトルへ入れましたが、グリセリンを加えることで保湿効果がプラスされるそうです。
うちの子ども達は、毎年夏になると肘の内側や膝の裏側があせもになってしまうので、今年もあせもができたら自家製どくだみチンキをスプレーしてあげたいと思います!
どくだみチンキを初めて使う時には使用前にパッチテストをし、肌がかぶれたりしないかチェックしておきましょう。
また、せっかくなので、花バージョンのどくだみチンキを使って、化粧水も作ってみようかな~と思っています。
化粧水をつくる場合は、どくだみチンキ+精製水+グリセリンを入れると良いそう。
近いうちに、薬局で精製水とグリセリンを買ってこようと思います!
・さいごに
「どくだみチンキ作り」、いかがでしたか?
材料もシンプルで、作り方も簡単などくだみチンキ。
天然成分ですが、うちの娘達のかゆみにはとてもよく効いてくれました。(※この記事の内容は個人の感想ですのであしからず…。)
今までどくだみと聞くと“嫌なニオイのする雑草”のイメージだったのですが、どくだみチンキの存在を知ってからは、生い茂るどくだみが宝の山に見えるように…!
今年は「失敗したらこわいから…」と、小さなジャムの空き瓶で作ったのですが、来年はもっと大きな瓶で作ってみようかな。
例年この時期は、梅酒作りやらっきょう漬け作りがルーティンでしたが、来年からはどくだみチンキ作りも追加しようと思っています♪
最後までお読みいただきありがとうございました。